【作品紹介&楽譜お問い合わせ】

第二回寺田由美マリンバ&パーカッションリサイタルにおいて開発されたアンサンブル作品
の楽譜は作曲家より個人的に提供されます。
楽譜の入手先につきましては下記記載の作曲家直通のメールアドレスよりお問
い合わせ下さいますようお願い申し上げます。

*なおメールで返信しますので携帯からの場合パソコンからのメールが受信できるように設定をしてください*

<第一部>
マリンバ・ヴィブラフォン&パーカッション ソロ作品
〈独奏〉寺田 由美 〈ピアノ伴奏〉織茂 学

■清水大輔・・・イゴールの春〜マリンバのために〜
<プロフィール>
1980年生まれ。16才から独学で作曲を始め、2002年に昭和音楽大学短期大楽部
を卒業。作曲を藤原嘉文氏に師事。3年続けてサクソフォーン奏者の福本信太郎氏のため
に曲を書き下ろし、昭和音楽大学ウィンドオーケストラには6年続けて書き下ろしている
。委嘱も多く手掛け、航空自衛隊中部航空音楽隊、陸上自衛隊東部方面音楽隊などがある
。また出版も多数あり様々な出版社より販売、レンタルされている。CDもいくつかあり、
カフアセレクション2005(CAFUA)、ニューオリジナルコレクション(ブレーン)な
どがある。そして自作品のみで行われた個展演奏会も4回行い各地で好評を得ている。ま
た各種コンクールの審査員、吹奏楽指導なども行っている。
主な作品に『原石の未来』、『インプルーウ゛ィングダンス~4つのエピソード』、『マ
ンオンザムーン』、『サクソフォーン協奏曲~インフィニティ・パワー』などがある。

<曲目解説>

この作品は2005年打楽器奏者の寺田由美氏の委嘱により書き始め
翌年の1月に完成した5分程の作品。
タイトルの意図として私の敬愛する作曲家イゴール・ストラウ゛ィン
スキーの代表作、『春の祭典』にインスピレーションを得て書いた為
このタイトルにした。作品のモチーフなどは使っていないが部分的に
モチーフの断片が聴こえるようにしたつもりである。4分の3拍子で
奏でられる低音域のリズムを基調として曲は展開していく。様々なモ
チーフが順々に現れて中間部ではゆったりとしたリズムとなるが一瞬
にして早くなる。これはテンポが変わったわけではなく同テンポの中
で音符の基調を変える事によって生まれるリズム感の錯覚を表現して
る。最後の部分では前半が再現され曲は最高潮に盛り上がり幕を閉じ
る。この曲を書く機会を下さった寺田由美氏に感謝を申し上げます。

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■神長一康・・・Toccata(トッカータ)
<プロフィール>
作曲家。1972年、東京生まれ。武蔵野音楽大学音楽学部作曲科卒業、
同大学大学院修了。大学在学中より室内楽を中心に作品を残す。
これまで2回の「神長一康室内楽個展演奏会」を開催、好評を博す。
CDに「Brise Douce 神長一康室内楽作品集」(JILA-1432)がある。
現在、室内楽及び、吹奏楽の委嘱作品を手掛け、その他編曲、客演指揮、
コンクール審査員等の活動を展開する。

<曲目解説>

トッカータとは「触れる」「奏する」といった意味のイタリア語から
くる音楽様式の一つで、自由な音楽の中、即興的な性格を持っています。
バロック、そしてロマン派の時代、主に鍵盤楽器を中心に書かれたトッ
カータ。今回はソロ打楽器のために書き下ろしました。

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■福島弘和・・・時がくしゃみをする時
<プロフィール>
東京音楽大学卒業、同大学研究科修了、オーボエを、吉良憲裕氏、
浜道晁氏、作曲を有馬礼子氏に師事する。現在、オーケストラ、
吹奏楽曲を中心に作編曲活動をする。
また、演奏にパフォーマンスやコメディーをとりいれた、アンサ
ンブルポアールを、結成しユニークな、演奏活動を行っている。
オーボエでは東京文化会館新進音楽家デビューコンサート出演、
作曲では1998年混声合唱のための「雨」で朝日作曲賞佳作、1997
年吹奏楽曲「稲穂の波」で朝日作曲賞入選、1999年吹奏楽曲「道
祖神の詩」で朝日作曲賞を受賞する。2003年下谷賞受賞 2001年
度群馬県で行われた、国民文化祭の吹奏楽創作曲を担当している。

<曲目解説>

今回いただいたお題は、ピアノ伴奏つきのソロということで、
ビブラフォンとピアノを選びました。ビブラフォンといえば私の
中ではゲーリー・バートンとルパンV世で、この曲を通してジャ
ズの楽しさが表現できればいいなと思います。題名はたまたま読
んでいた演劇の台本に「時があくびをした」と言うフレーズがあ
り印象に残っていましたが、アップテンポの曲でしたので「あく
び」を「くしゃみ」にしてみました。
ゲーリー・バートンがルパンV世を弾いてるようなイメージで
聴いてみて下さい。

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■石毛里佳・・・Drumcall
<プロフィール>
銚子市立銚子高等学校卒業。現在東京芸術大学作曲科在学中。
吹奏楽曲「永久氷の限界」がPierre lafitanより、フルート
3重奏曲「碧い月の神話」がアコード出版より出版されている。
これまでに作曲を尾高惇忠、宮本良樹、佐藤博の各氏に師事。

<曲目解説>

一番最初に出てくるモチーフと途中にでてくるピアノのメロディック
なテーマで、ほぼ全曲が成り立っています。太鼓とピアノの曲という
ことで、太鼓は何を使うか迷いましたが、4分半程度の短い曲なので
あまり多くの楽器は使わないことにして、その中で色々な表現をして
みようと思いました。かっこいい曲が好きなので、この曲もそういう
感じです。4度音程を多用しています。だんだん趣味が偏ってきました。

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【第二部】打楽器アンサンブル作品
 〈演奏〉寺田由美パーカッション・アンサンブル「ドライブ」
(寺田由美・天明さおり・東佳樹・土屋吉弘・内田真裕子)

■福田洋介・・・ラプソディVー凛
<プロフィール>
1975年4月、東京・杉並生まれ。現在まで作・編曲は独学。演劇・
舞踊・映画・TV・イベント・VP等の音楽製作、音楽ライブラリ・
インターネットへの提供、吹奏楽・室内楽の指導と作品提供、さ
らにサラウンドシステムによる音楽・音響デザインにも力を注ぐ。
代表作は、吹奏楽のための「風之舞」(2004年度コンクール課題曲)
シンフォニック・ダンス(中部航空音楽隊委嘱)。

<曲目解説>

この作品を今公演のために書き下ろす事になり、書くにあたって
直ちに思い浮かべたのは「凛」という一文字でした。その「無意識
的なすずしい佇まい、あるいは潔さ」というものを、複層的な響き
とスピード感、そしてエネルギー感のあるフレーズを活用して創作
したく、また和太鼓的なリズム体系をモダン楽器でシャープに表現
しようと試みています。「間」と「色」の世界、そして何よりも奏
者のライブ感が浮き彫りになるアクティブな楽曲です。今回初演の
運びとなりましたこと、心よりお礼申し上げます。

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■高橋宏樹・・・アマンド・ショコラ
<プロフィール>
1979年東京生まれ。パンスクール・オブ・ミュージック、アレンジ
コンポーズ科にて映像音楽やビッグバンドの作曲法を学ぶ。
これまでの受賞作品に「桜島イメージソングコンテスト」優秀賞、
「鳥取民謡かいがら節アレンジコンテスト」特別賞などがある。主
な作品はイギリス民謡による行進曲、ストリート・パフォーマーズ・
マーチ、小組曲「月森の詩」、吹奏楽のための「3つのインスピレーション」など。

<曲目解説>

アマンドショコラとは<アーモンドチョコレート>の事です。
タイトルを考えていた時に食べていたのがそれでした。つまり
その時に違うものを食べていたらタイトルも変わったかもしれ
ないのです。(イカの酢漬けとか食べてなくて本当に良かった・・)
特にストーリー性はありませんが、聴いても演奏しても楽しい
ポップス的なものにしようと思いました。三重奏でどこまでノ
リよく聴かせるかが今回の課題でした。どれだけ聴衆を楽しま
せられるかわかりませんが、とにかく力を抜いて聴いていただ
きたいです

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◆八木澤教司・・・スピリチュアル
<プロフィール>
1975年生まれ。武蔵野音楽大学卒業。作曲を浦田健次郎、田中均、
萩原英彦の各氏に師事。同大学大学院修了後、佐藤正人氏のもとで
二年間、合奏指導法を学び、吹奏楽界デビュー。オーケストラ、室
内楽、合唱など幅広く手がけているが、現在は《吹奏楽のための音
詩「輝きの海へ」》《稜線の風―北アルプスの印象》などの吹奏楽曲で
全国的な人気を集めている。自然や心情をドラマチックに描写した
作品が多く、俗に「八木澤コラール」と呼ばれる独特なハーモニー
が魅力とされている。本年の第12回世界吹奏楽大会WASBE(シンガ
ポール)をはじめ、近年は海外のバンドでも作品が演奏される他、
2003年、千葉県で開催された第54回全国植樹祭テーマ音楽(天皇皇
后両陛下、お手植え・お手播きの音楽)の編曲、2005年同県で開催
された全国高等学校総合体育大会の編曲を担当。各種コンクール審
査員、客演指揮、指導に加え、音楽雑誌執筆など、現在最も勢いの
ある若手作曲家の一人である。

<曲目解説>

この作品は寺田由美先生のご要望である「中学・高校生をはじめ一般
愛好家のパートリーを開発する」といった主旨のもとで作曲しました。
アンサンブルコンテストで演奏効果を発揮することに止まらず、普段
の練習で基礎的な奏法を学ぶことができるよう配慮していますので、
今後は幅広い世代に気軽に楽しく演奏していただければと思っています
タイトルの「スピリチュアル(Spiritual)」とは「霊的」「宗教的」
といった意味合いを持つ語句です。各場面に漂う雰囲気を様々なアプ
ローチで自由に表現していただければ幸いです。

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■坂井貴祐・・・PLAY TAG
<プロフィール>
1977年、北海道生まれ。尚美学園短期大学 (現・尚美学園大学)を
経て、東京ミュージック&メディアアーツ尚美 音楽芸術表現コース
(現・アカデミー学科)を卒業。これまでに作曲を松下功、延原祐
の両氏に師事。2000年、「セレモニアル・マーチ」がJBA (日本吹
奏楽指導者協会)作曲賞「下谷賞」(最高賞)を受賞。 現在、吹奏
楽作品の作・編曲を中心に、執筆活動、吹奏楽コンクールの審査活動
等幅広く活動している。

公式HP:http://www.sakai-takamasa.net/

<曲目解説>

タイトルの「PLAY TAG」とは「鬼ごっこ」という意味。小さい頃に誰も
が遊んだであろう「鬼ごっこ」を、打楽器の音に置き換えて表現してみ
ました。追いかけあったり、一緒に走ったり、全員捕まって振り出しに
戻ったりという鬼ごっこの風景を「寺田由美パーカッション・アンサン
ブル"ドライブ"」の演奏でお楽しみ下さい!なお打楽器奏者の個性を出
せるよう、曲中には「アドリブ」が随所に組み込まれています。

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■樽屋雅徳・・・ 「光の隙間」〜5人の打楽器奏者のために〜

<プロフィール>
武蔵野音楽大学音楽学部作曲学科卒業。佐藤博、宮本良樹各氏に師事。
大学卒業後は、作曲、編曲の傍ら、吹奏楽の指導もしている。
2000年には加養浩幸氏指揮、土気シビックウインドオーケストラの演奏で、
CAFUAレコードより、CD『絵のない絵本』をリリース。ブロード出
版より同楽曲の楽譜も出版している。
他にも『民衆を導く自由の女神』『マゼランの未知なる大陸への挑戦』
『マリアの七つの悲しみ』『ラザロの復活』『星の王子さま』『エンディ
ミオンの眠り』など吹奏楽作品を発表、アンサンブル等小編成の曲も数多く手掛けている。

<曲目解説>

宇宙(太陽)から飛んで来る電子を帯びた粒子(プラズマ)が地球の大気
と衝突し、そのとき発生するエネルギーが光となったのがオーロラです。
オーロラはゆらゆらと揺らめきながら形を変えて、まるで生きている光
が大地で戯れているよう。オーロラの光の隙間からシンフォニーでも聞
こえてくるような気がします。そんなオーロラの様子(プラズマと大地
の衝突、大地での戯れ)を打楽器アンサンブルで表現してみました。